岩清水

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当店から直線距離で300mくらいでしょうか。創業は古く、定かでは無いとのことですが、江戸末期嘉永6年とのこと。明治3年に起こった一揆により蔵を焼失し、現在の場所に移築。井賀屋の屋号は古く、酒造の権利委譲の際に代々引き継がれ、今の当主「小古井家」が引き継いだ年は明治34年(1901年)だそうです。

当時の当主が生まれた岩船地区に清水が湧き出ていて、その水で仕込んだ酒が美味であったことから、「岩清水」と命名されました。現在オーナー杜氏である小古井宗一さんで6代目だそうです。蔵に入って当初より、全国の酒蔵を巡り、持ち前の探求心と努力で「自然に寄り添う酒造り、食に寄り添うお酒」を造り続けています。


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-米-

平成17年度からお米は全て長野県産を用い、酒造好適米の比率を高めています。その種類は美山錦、金紋錦、たかね錦、ひとごこちなどで、酒質に合わせて使い分けております。数年前からは地元中野産の酒米を用いたり、原料品質の向上にもぬかりはありません。

お米の特徴をより際立たせるために、あえて低精白で仕込んだお酒や、麹歩合を仕込み総量の5割にした「五割麹 特別純米」など、個性的なお酒を生み出しています。



-水-

仕込みのキモとなる水と米。水は選び抜いた超軟水の天然湧水を100%使用しています。豊かな自然の信州ならでは、お蔵から40分くらいのところに、二つに山に挟まれるように5種類の湧き水が湧く「水の里」という名所があります。彼が見つけた水はその一番奥から湧いている水でした。酒造りに必要なカルシウムとマグネシウムを多量に含み、雑味の原因となる鉄、マンガンを殆ど含まない理想的な水です。一升瓶一本分のお酒を造るには、その20倍もの水が必要とされます。真冬の仕込みの度にタンクローリーで取水に行きます。

酒の会には必ずこの「仕込み水」を「和らぎ水」としてお飲みいただくと、その美味しさに驚かれます。


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-今、そしてこれからの酒造り-

伝統の造りに中にも新しい技術や設備を入れ、これまでのように晩酌に最適なお酒から、多様な食の時代に合わせた特徴ある酒を醸しています。普通酒と呼ばれるものから、特定名称酒といわれる高価格帯のお酒まで、全て一貫し同じ手間をかけ、出来上がったお酒は「全量瓶囲い」(タンクのまま熟成、保存ではなく、全て瓶に生詰めで保管すること)、「全量冷蔵管理」(瓶詰めされたお酒を酒類別にマイナス5度の冷蔵庫とプラス5度の冷蔵庫にて保管)をされています。

造りのキモの部分には手間とお金をかけ、設備も充実させています。麹歩合を高めた五割麹のお酒(通常のお酒2割程度)は、この蔵の看板酒になりました。「」で新しい岩清水の酒にチャレンジしています。